瀬戸牛農園へ行ってきました!
西興部村で唯一の畑作農家さんである瀬戸牛農園さんにお邪魔しました。
ポムのお隣にあるJAの倉庫で作業中だったため、まずはそこでお話を伺いました。
野菜の話からお金の話まで、経営者だからこその内容で、午前中に中学校で開催された北大の学生たちによる学習会での講話とは好対照だったかもしれません。
学習会では「いろいろな生き方があるよ」という内容が学生から話されましたが、こちらはそのリアルな例として非常にタイムリーだったかなと思います。
いただいたスティックセニョールをポリポリかじりながらお話を聞きます。(化学農薬を使っていないので洗わないでも食べられるぐらい体への害は小さいそうです)
「それ一本で○○円。一株から採れるのは10本くらい。一束がだいたい15gだから1kg作るのに何株必要?」
「それを40cmおきに植えるからうちだったら全部で○○株。そうするとスティックセニョールが植わってるのはだいたい○○km。全部の株ひととおり採りおわるのにだいたい4時間。畑一面スティックセニョールにするなら人は5人ぐらい必要かな~。」
などなど。
クイズのようなやりとりをしながら、お話はどんどん具体的になっていきます。
私が聞いていておもしろいと思ったのは、育てる野菜の決め方です。
決定要因が非常に複雑です。
育てやすさ、単価、手間、リスク、作付面積、旬、差別化、土壌、気候などなど。
これらを総合的に考えて何を作るかを決めるのだと想像すると、おもしろくもありますが、リスクもあるのだなと思いました。
JAの買い上げを期待して単一の作物を大規模に育てることと、JAを通さずに販路を開きリスクヘッジのために多種類の作物を育てる戦略の違いなども興味深い話題でした。
農園に移ってからはまず畑全体を見せていただき、どこにどのような野菜を育てているか、今年新たに挑戦した野菜のこと、来年はどう植えるかなど、さまざまな話題についてお話いただきました。
ご厚意でレタスを採らせていただきましたが、その大きいこと!
でも案外ズボッと根から抜けるんですね。
このような企画は、子どもに「やらせたい」というよりも、自分が「やりたい」からやっています。
「やりたいだけ」と言っても過言ではありません。
私はレタスを引っこ抜いたことがないから引っこ抜きたい。岩越さんの話がまた聞きたいから農園に行きたい。
それだけだったりします。
なので質問も子どもを差しおいてします。
学校の社会科見学だと引率の先生はだいたい後ろから子どもを見守っていますが、その逆です。
事前に質問を考えることも今回はやらせませんでした。
でもトマトの芽の整え方の説明を岩越さんがしているとき、
子どもが
「それ学校で習ったやつ!技術の授業でやった!」
と言っていたのはとてもいい場面だったと感じました。
新しいことを知る。それがこれまでの学びとつながっていく。即興でそれをこなしてすかさず質問を返す。
質問の仕方をわざわざ教わる機会も少ないのかなと思います。
問答を繰り返しながら対話の相手と知識を作りあげていくことの私なりのパフォーマンスでした。
トマトと一緒にネギやコリアンダーを植えると虫が付きにくくなるそうなので、来年はうちの庭の畑でも実践しようと思います。
ポムに帰ってきてからは、いただいたレタスとコールラビ、Qマートで買った瀬戸牛農園のコリンキーをみんなで調理しました。
一年ぶりに食べたコリンキーやっぱりおいしい。
塩だけで無限にイケます。
レタスはしっかり歯ごたえがあって、苦味や辛味がちゃんとありました。
コールラビは初めて食べましたが、使い方をマスターしたいですね。調理方法でいろいろ引き出せる気がします。
子どもが作ってくれたオムライスもおいしかった!
ポムごはんにご協力いただいた地域の方にはたいへんお世話になりました。
いつもありがとうございます。
採れる野菜が変わってきたら、また瀬戸牛農園行きたいですね~。
岩越さんどうもありがとうございました!